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独BASFとRWE、2GWの洋上風力でCO2フリーの化学産業を実現へ

2021/06/04 23:10
工藤宗介=技術ライター
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共同プロジェクトの記者会見
(出所:BASF)
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 ドイツの総合化学メーカーBASFと電力大手RWEは、将来にわたって持続可能な工業生産を実現するための共同プロジェクトに取り組む。5月21日(現地時間)、再生可能エネルギー発電の増設と気候変動対策に向けた革新的技術の利用について広範に協力する基本合意書を締結したと発表した。

 同プロジェクトは、石油化学製品の生産に電気加熱式スチームクラッカーなどのCO2フリー技術を利用するもので、BASFはパートナー企業と協力して同技術の開発を進めている。従来は石油をベースとしていた基礎化学品生産から、電化とCO2フリー水素を利用して化石資源に依存しない化学産業への移行を目指す。

 RWEは、BASFのルートヴィッヒスハーフェンの化学工場にグリーン電力を供給し、CO2フリー水素を製造するために、出力2GWの洋上風力発電設備を建設する。年間CO2排出削減量は約380万t、うち280万tはルートヴィッヒスハーフェンの化学工場で実現される見込み。風力発電の建設で公的補助金の利用は予定していない。

 一方、この計画の実現には、現時点で2030年以降の使用を想定した洋上発電プロジェクト用地の入札が必要になる。両社は、これらの用地を産業界のエネルギー転換のための重要な入札として特別指定すべきだと主張している。独政府は、再エネ導入目標を大幅に引き上げ、発電容量の拡張を加速させる予定と発表している。

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