物流施設の自家消費太陽光、余剰電力を買い取り売電

2021/06/09 20:48
工藤宗介=技術ライター

 アイ・グリッド・ソリューションズ(東京都千代田区)と伊藤忠商事、VPP Japan(東京都品川区)の3社は、物流施設などに設置した太陽光発電で発生する余剰電力を買い取り、CO2フリー電力として提供する「余剰電力循環モデル」を構築した。5月28日に発表した。

 VPP Japanは、アイ・グリッド・ソリューションズの連結子会社で伊藤忠商事と資本業務提携している。

 余剰電力の予測技術およびCO2排出量ゼロの電力メニューを活用し、VPP Japanが開発・運営する自家消費型太陽光発電所で発生する余剰電力をアイ・グリッドが買い取り、CO2フリー電力として設置先および周辺地域に供給する。5月以降、物流施設やホームセンター、スーパーマーケットなどの商業施設向けにサービスを開始する。

余剰電力の活用モデル
余剰電力の活用モデル
(出所:アイ・グリッド・ソリューションズ)
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 従来の自家消費型太陽光発電は、電力使用量の少ない定温・常温倉庫では余剰電力が発生するため設置が難しいという課題があった。同モデルにより、さまざまな施設での太陽光発電設置のメリットが拡充するとしている。

 VPP Japanは、食品卸大手の日本アクセス(東京都品川区)の物流施設2カ所に自家消費型太陽光発電を導入し、3月から運用開始した。日本アクセスは伊藤忠商事のグループ会社。

 春日井物流センター(愛知県春日井市)は出力約195kWで初年度の予想発電量は約21万kWh、佐野定温・冷凍センター(栃木県佐野市)は出力約184kWで初年度の予想発電量は約19万kWhの見込み。

日本アクセス春日井物流センター
日本アクセス春日井物流センター
(出所:アイ・グリッド・ソリューションズ)
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 今後は同モデルを活用し、日本アクセスの全国330カ所のうち太陽光発電システムを設置可能な施設へ順次導入を進めていく。