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山梨県南部町でバイオマスガス化発電、地元未利用材で

2021/06/14 21:40
工藤宗介=技術ライター
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木質バイオマスガス化発電設備
木質バイオマスガス化発電設備
(出所:長大)
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 長大は5月27日、同社などが出資する特別目的会社(SPC)南部町バイオマスエナジー(東京都中央区)が山梨県南部町で整備・運営する木質バイオマス発電所「南部町バイオマス発電所」が完成したと発表した。5月21日に竣工式を開き、翌22日から24時間連続稼働試験などを行い、6月21日から商業運転を開始する予定。

 同事業は、同町内の「アルカディア南部総合公園スポーツセンター」の敷地内に木質バイオマス発電所を建設し、近隣地域から間伐材由来の木質バイオマス燃料を調達して発電事業を行う。出力は760kW、年間発電量は570万kWhの見込み。

 マレーシア・リニューアブルプラス製の熱分解方式ガス化炉を採用した。燃料は、地元のスギ・ヒノキの未利用材を使用し、調達量は年間7000tを想定する。発電した電力は東京電力パワーグリッドへ全量売電する。固定価格買取制度(FIT)単価は40円/kWh。

 発電工程で発生した排熱は、スポーツセンター併設の温水プールの保温用熱源、木質チップの乾燥用熱源として利用する。また、災害時には同町の指定防災拠点である体育館へ電気を供給する非常用電源の仕組みも取り入れた。

 発電所を半年ほど安定稼働させた後、体育館側へ電力線をつなぐ工事、温水プールへの熱供給工事を行う予定。さらに、今後1年間を通じて燃料が不足なく集まり集荷量の余力が出るようであれば、同町内で新たに2カ所の発電所の建設を検討するという。

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