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豪州洋上でCCS事業、JX石油開発、都市ガス大手など検討へ

2021/06/16 17:39
工藤宗介=技術ライター
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deepC Storeの概要
(出所:トランスボーダーズ・エナジー)
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 オーストラリアのトランスボーダーズ・エナジー(TRANSBORDERS ENERGY)は、洋上でのCO2回収・貯留(CCS)ハブ・プロジェクト「deepC Store」の開発に関して、JX石油開発および東邦ガスとの間で共同スタディ契約を締結した。6月15日に発表した。

 同プロジェクトは、オーストラリアをはじめとするアジア太平洋地域のさまざまな産業施設で発生するCO2を回収し液化。その液化CO2を船舶で輸送し、オーストラリア沖合の洋上圧入ハブ設備から地下貯留層に圧入して長期間、貯めておくというもの。

 今回の共同スタディ契約締結に基づきトランスボーダーズ・エナジーは、同プロジェクトの提携先企業とともに、全工程の概念設計、CO2地下貯留層の評価と選定、CO2供給やdeepC Store設備の設計施工・操業・ファイナンスを含む主要契約条項の事前協議などを進めていく。

 今回契約したJX石油開発と東邦ガスのほか、deepC Storeの既存提携先であるオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)、九州電力、商船三井、大阪ガス、大阪ガス オーストラリア、東京ガス オーストラリア、Technip Energies、Add Energy Groupとともに調査・開発を検討する。

 また、deepC Storeにも参画する商船三井は6月11日、オーストラリアに本部を置くCCSに関する国際的なシンクタンクであるグローバルCCSインスティテュート(GCCSI:Global CCS Institute)に参画したと発表した。

 同社は3月、欧州で産業向け液化CO2専用船を30年以上管理するノルウェーのラルビック・シッピング(Larvik Shipping)に出資し、液化CO2海上輸送事業に参画した。今回のGCCSI入会によって得られる知見とネットワークを活用し、CCSプロジェクトの上流・下流への事業拡大、案件獲得、展開を加速する。

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