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東南アジア最大600MWの風力、ベトナムに電力輸出、三菱商事が参画

2021/06/17 21:28
工藤宗介=技術ライター
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Monsoon風力発電所の所在地
Monsoon風力発電所の所在地
(出所:三菱商事)
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ストラクチャー図
ストラクチャー図
(出所:三菱商事)
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 三菱商事は6月16日、同社の100%子会社である香港Diamond Generating Asia(DGA)を通じて、香港Impact Energy Asia Development(IEAD)に出資参画すると発表した。IEADは、東南アジア最大となる600MWの陸上風力発電所「Monsoon陸上風力発電所」の開発を進めている。

 Monsoon陸上風力発電所は、ラオス南部セコン県とアッテプー県に位置する、ラオス初かつ東南アジア最大の風力発電所。総出力は600MWで、ベトナムに向けて送電設備を敷設し、ベトナム国営電力会社Vietnam Electricityへ25年間売電する計画。2021年に着工、2024年に運転を開始する予定。

 タイImpact Electron Siamのグループ会社Earth Power Investment(EPI)、タイ石油精製大手バンチャックの子会社BCPG Public Companyと共同で出資する。IEADへの出資比率は、BCPGが45%、DGAとEPIが出資する中間持株会社が55%。中間持株会社への出資比率は、DGAが43%、EPIが57%になる。

 ラオス政府が推進する近隣諸国への電力輸出政策に合致する案件で、ベトナム政府とラオス政府が2016年10月に締結した電力輸出に関する覚書の一環として開発が進められている。同覚書では、ベトナムは2030年までに合計5000MW(5GW)の電力をラオスから輸入するとしている。

 ベトナムでは経済成長に伴い電力の安定供給が急務となっており、特にベトナムの主力電源である水力発電の稼働率が低下する乾季の電力不足が深刻化している。同風力発電所は乾季に高稼働となる見込みで、電力の安定供給かつエネルギーミックスのグリーン化に貢献すると期待される。

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