東北北部「募集プロセス」完了、3.9GWが連系契約へ

募集プロセス以降の連系希望者はノンファーム接続に

2021/06/23 01:42
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
東北北部の募集プロセスでの増強工事の概要
(出所:東北電力)
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 東北電力は6月8日、東北北部エリアにおける「電源接続案件募集プロセス(以下、募集プロセス)」が完了したと発表した。優先系統連系希望者は76件、合計出力3.9GWで、そのうち、洋上風力が16件・2.6GWを占める。

 「募集プロセス」は、複数の連系希望者が系統増強費用を共同で負担する仕組み。大規模な系統工事が必要な場合に適用されるが、中でも東北北部エリアの募集プロセスは、50万V送電線の整備などの増強工事費用を共同で負担する最大規模のプロセスで、2016年10月に始まった。4年半を経てようやく完了したことになる。

 優先系統連系希望者の内訳は、太陽光2件・20MW、陸上風力33件・1.22GW、洋上風力16件・2.6GW、その他の再生可能エネルギー(バイオマスなど)25件・60MWとなる。

 東北北部エリアの募集プロセスは、増強工事完了まで10年を超える長期間を要することから、その間は系統混雑時に出力を抑制する「ノンファーム型接続」で暫定的に接続することになっており、系統工事が完了した後は、制約なしのファーム接続に移行する。

 東北電力によると、募集プロセス期間中においても同プロセスのエリアへの新規の接続検討申込が2021年1月末時点で145件・約9.5GWに達している。内訳は、洋上風力17件・5.43GW、陸上風力48件・3.64GW、太陽光35件・140MW、その他再エネ45件・290MWとなっている。これらの検討保留案件に対しては、ノンファーム型接続の適用も含めて、事業の継続意思など確認しているという。

 また、検討保留案件のうち、申し込みの集中している青森県下北エリア(25件・約1.3GW)については、効率的な系統整備の観点から「電源接続案件一括検討プロセス(以下、一括検討プロセス)」で対応するとし、5月19日に一括検討プロセスの開始を公表した。