アンフィニの福島工場が復旧、福島県沖地震で被災

2021/06/24 18:02
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
福島工場内の会議室で復旧状況などを説明
(出所:日経BP)
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「ゼロカーボンシティ」実現に向け連携
(出所:日経BP)
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 太陽光パネルメーカーのアンフィニ(大阪市)は6月22日、福島県楢葉町にある同社福島工場に松本幸英町長など同町幹部を招いて工場見学会を実施し、今年2月の福島県沖地震による被災からほぼ復旧した状況を説明した。

 今年2月13日に発生した福島県沖地震は、福島県の沖合を震源としたマグニチュード7.3の地震で、宮城県と福島県で最大震度6強を観測した。両県などでは家屋の倒壊や土砂崩れのほか、商業設備やインフラ施設の損傷など、広範囲で被害を受けた。

 2017年7月から楢葉町で生産を開始したアンフィニの福島工場も被災し、稼働を停止した。同工場では、太陽電池セル(発電素子)をはんだ付けしてラミネートし、フレームなどを装着して太陽光パネル(太陽電池モジュール)を製造、品質検査して梱包までをライン化している。

 2月13日の地震では激しい揺れで天井が損傷したほか、製品製造ラインが震動したことで、自動化設備などの再調整が必要になったという。6月までにほぼ復旧したものの、不良率が被災前に比べて2%程度悪化している状態のため、現在最終調整を行っているという。

 また、同工場では屋根上に1.5MWの自家消費型太陽光発電設備を設置し、容量約1.2MWhの蓄電池システムを併設している。これらの設備には異状なかったという。

 見学会に参加した松本町長は、冒頭の挨拶のなかで、同町が今年3月に「ゼロカーボンシティ」を宣言したことに触れ、その達成に向け、町内にある太陽光パネル工場への期待を改めて示した。

 同工場で生産された太陽光パネルは、町内に建設した復興公営住宅の屋根上太陽光や調整池に設置した水上太陽光に採用されており、それ以外の民間施設への導入を含めると2MW程度が町内に設置され、その他の福島県の市町村を含めると県内への納入実績は20MWを超えるという。

 アンフィニは、オンサイト型PPA(電力購入契約)モデルによる住宅太陽光の提案や同社グループの新電力による再エネ電力の供給など、今後も地域のゼロカーボン達成に貢献していきたいとしている。