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太陽光は2035年度・累計141GW、風力は27GW、富士経済が予測

2021/06/26 03:47
工藤宗介=技術ライター
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再生可能エネルギー発電システム市場
再生可能エネルギー発電システム市場
(出所:富士経済)
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再生可能エネルギー発電システムの発電量
再生可能エネルギー発電システムの発電量
(出所:富士経済)
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太陽光・風力の累積導入量
太陽光・風力の累積導入量
(出所:富士経済)
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 富士経済(東京都中央区)は6月24日、2035年度の再生可能エネルギー発電システム市場は1兆7651億円になるとの予測を発表した。2020年度見込みの1兆7986億円から微減となり、太陽光発電が2020年度比6割弱まで市場規模が縮小する一方、風力発電が洋上風力の導入本格化により同4倍以上に拡大するという。

 太陽光発電は、2014年度に導入ピークを迎え、以降は縮小が続いている。2020年度は、新型コロナウイルスの影響を受け、前年度比11.8%減の1兆7651億円の見込みで、再エネ全体の約75%を占める。2025年度までに固定価格買取制度(FIT)事業認定案件の導入がほぼなくなり年間導入量が減少するが、以降は非FITやフィード・イン・プレミアム(FIP)による導入が進み、市場の縮小は底を打つと見ている。

 風力発電は、設備認定を受けた案件の稼働が本格化し、2020年度は前年度比1.2%増の1781億円の見込み。大型陸上風力は、環境アセスメント手続きが終了した案件は2022年度までの竣工が確実となり、事業認定取得済み案件が2025年度まで市場を牽引する。洋上風力は、着工が2022年度から2023年度にかけて本格的に立ち上がり、2025年度以降は洋上風力が市場を牽引していくと見られる。

 再エネ発電の累計導入容量は、2020年度が8571万kW(85.71GW)の見込み。2035年度は、2020年度見込み比2.2倍の1億9199万kW(191.99GW)と予測する。太陽光は、リードタイムが短く費用対効果が高いことから導入量が急増し、2020年度が6570万kW(65.70GW)の見込み。2035年度は同2.1倍の1億4100万kW(141.00GW)と予測し、構成比は70%を超えると見られる。風力は、2020年度が469万kW(4.69GW)の見込み。開発に時間がかかるが大型風力や洋上風力の導入が本格化することで、2035年度は同5.8倍の2741万kW(27.41GW)と予測する。

 再エネ発電量は、2020年度が1728億kWhの見込み。2030年度は3019億kWh、2035年度には3795億kWhとなり、国内総発電量約1兆kWhの約40%を占める。太陽光は、2020年度の806億kWhから2035年度には1730億kWhまで増加し、再エネ発電量全体の45~55%の構成比を維持する見込み。風力は、2020年度の109億kWhから2035年度には445億kWhまで拡大し、再エネ発電量全体の2割近くを占めるという。

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