「セブン」専用のオフサイト太陽光、NTTアノードが稼働

20年間の「長期専用利用契約」、追加性のある再エネに

2021/07/03 13:52
工藤宗介=技術ライター
千葉若葉太陽光発電所
(出所:NTT)
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事業スキーム
(出所:NTT)
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 NTTアノードエナジー(東京都千代田区)は、千葉市に出力800kWの太陽光発電所「千葉若葉太陽光発電所」を建設し、6月28日に完成披露会を開催した。固定価格買取制度(FIT)を利用せず、20年間の長期専用利用契約により、首都圏のセブン-イレブン40店舗(6月末時点)へ電力を供給する。

 元野球場だった約8500m2の敷地に太陽光パネルを約1900枚設置した。年間発電量は886MWhを見込む。事業者が長期固定契約で、需要家専用の再生可能エネルギー発電所を遠隔地に設置し、送配電網を通じて送電するオフサイト型のPPA(電力購入契約)スキームによる電力調達は国内初の取り組みとしている。

 セブン&アイ・ホールディングスと日本電信電話(NTT)は3月、セブン&アイグループの一部店舗で「オフサイト型PPA」による追加性のある再エネ電力を調達する協創施策を発表した。今回の千葉若葉太陽光発電所もその一環となる。

 千葉若葉太陽光発電所の電力と、NTTグループが所有する既存の再エネ発電所由来の電力(トラッキング付き非化石証書を付与した電力)を合わせて供給することで、店舗運営における使用電力の再エネ100%およびCO2排出ゼロ(年間約2500t削減)を実現した。

 セブン-イレブン店舗専用として、新設した千葉若葉太陽光発電所からの電力は、追加性のある再エネ電力のため、再エネ電源の増加に直接的に貢献したことになる。

 今後も、2022年1月からセブン&アイグループの「アリオ亀有」でオフサイトPPAを含む再エネ100%店舗運営に取り組む。オフサイトPPA発電所は、千葉県香取市に新設する計画。オフサイトPPAの特性であるエネルギー供給先を柔軟に変更できる点などを活用し、供給先店舗の拡大を検討していく。