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さつま町で地産地消型バイオマス発電、自然電力グループ初

2021/07/05 23:00
工藤宗介=技術ライター
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さつま町バイオマス発電所
(出所:自然電力)
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木質チップの原料となる未利用木材
(出所:自然電力)
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 自然電力(福岡市)は、鹿児島県さつま町に同社初となる木質バイオマス発電所「さつま町バイオマス発電所」を建設し、6月25日に竣工式を開催した。

 定格出力は1.99MWで、年間発電量は一般家庭約3400世帯分の年間使用電力量に相当する。発電設備は、タクマ製のトラベリングストーカー式バイオマスボイラーおよび発電機を採用した。

 事業主体は、自然電力が設立したさつま町バイオマス発電合同会社。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)に基づき九州電力に売電する。FIT単価は、未利用材が40円/kWh、一般材が24円/kWh。

 燃料となる木質チップは、年間約3万tを使用する。木質チップの大部分は地域の未利用木材を用いて、併設のさつま町バイオマス燃料合同会社で製造する。

 燃料会社は、地元の17事業体と調達協定を結び、大規模発電所では基本的に使用されないバーク(樹皮)も活用して安定的に燃料を調達する予定。また、地域での雇用創出として、発電会社と燃料会社で合計8人の雇用を実現する。

 自然電力は、さつま町を中心とした森林経営計画の策定を促進するため、山林所有者に代わって素材生産者などが山林経営の推進や山林集約化による固定経費の削減、計画的な伐採をサポートする。

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