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シーメンスガメサ、洋上風車で耐台風クラスの型式認証を取得

2021/07/08 15:34
工藤宗介=技術ライター
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Siemens Gamesaのホームページ
(出所:Siemens Gamesa)
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 スペインの風力発電設備メーカーであるシーメンスガメサ(Siemens Gamesa)は7月1日、同社の洋上風力発電設備2機種が、台風クラスの過酷な風条件への耐性を示すロータナセル・アセンブリ(RNA)のIEC(国際電気標準会議)型式認証を取得したと発表した。

 2020年12月に8MWクラスの「SG8.0-167DD」が、2021年5月12日に11MWクラスの「SG11.0-200DD」が同認証を取得した。IECの定めるクラスT(Typhoon)相当の風速(10分平均の極値風速57m/s、3秒平均の突風79.8m/s)に耐えられる。

 両機種とも、同社のダイレクトドライブ型の洋上風力発電プラットフォームを採用。SG8.0-167DDは、定格出力8MWで直径167mのローター(回転翼)に長さ81mの一体成型ブレード(羽根)を使用する。SG11.0-200DDは、定格11MWで直径200mのローターに長さ97mの一体成型ブレードを使用する。

 同社によると、同社のダイレクトドライブ技術は、日本を含むアジア太平洋地域における各国の規格・基準に対応する。2021年後半から試験機が稼働予定の14MWクラスの次世代機「SG 14-222 DD」についても、クラスT基準で規定される風の条件に耐えられるよう設計したという。

 同社の洋上風力発電設備は、台湾のFormosa1プロジェクトを含む世界各地で1200以上が導入され、稼働率は97%以上という。日本においても、日本政府の2040年までに3000万~4000万kWの洋上風力導入目標に対応し、シェア獲得を狙うとしている。

 国内における洋上風力の新設市場を巡っては、三菱重工業と連携するデンマークのヴェスタス、東芝と連携する米GE(ゼネラル・エレクトリック)、そして、シーメンスガメサの欧州3社が受注合戦を繰り広げることになりそうだ。

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