東ガスと住商、横浜でMW級水電解装置を実証、英社製固体高分子型で

2021/07/09 12:49
工藤宗介=技術ライター
ITM Power製の固体高分子型水電解装置
(出所:住友商事、東京ガス)
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 東京ガスと住友商事は、英ITM Powerが開発したメガワット(MW)級の水電解装置を使用した、水素利用に向けた共同実証実験を実施することで合意した。7月7日に発表した。海外製の大型水電解装置による国内初の運転検証になるという。

 住友商事は、2022年6月にITM Power製の水電解装置「HGas3SP」を東京ガス横浜テクノステーションに納品し共同で実証する。住友商事は、2018年にITM Powerと戦略的パートナーシップを締結し、同社が製造する水電解装置の日本市場への導入に向けて取り組んできた。

 HGas3SPは、40フィートコンテナにパッケージされた固体高分子型水電解装置で、入力電源は2.0MW、水素製造能力は30.9kg/h。今回の実証実験では、水素吐出圧力を同製品標準スペックの2MPaから日本の法規に準拠した1MPa未満に調整して導入する。

 東京ガスは、水電解装置の設置のほか、さまざまな運転環境下で運用して最新の水電解装置の性能を把握する。実証を通じて、機器の運転や関連設備の施工などの大型水電解装置導入に向けたノウハウを蓄積する。

 製造した水素は、東京ガス横浜テクノステーション内で脱炭素化に向けた水素利用の研究開発に利用する。水素の直接的な利用やメタネーション技術開発と組み合わせて実用化を加速する。実証成果は、両社に共同で帰属するものとし、今後の事業開発に活用していく。

 国の「2050年カーボンニュートラル」目標の実現では、再生可能エネルギー由来の水素を2次エネルギーとして利用するシステムの実用化が想定されている。