「量子ドット太陽電池」を印刷方式で作成、GSアライアンス

2021/07/21 23:40
工藤宗介=技術ライター
量子ドット太陽電池の模式図
(出所:GSアライアンス)
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 環境・エネルギー分野の先端材料を研究・開発する化学会社であるGSアライアンス(兵庫県川西市)は7月20日、次世代型太陽電池である乾式の量子ドット太陽電池を、簡易的な印刷手法で作成したと発表した。

 量子ドットは、量子力学や量子化学に従う独特な光学特性を持つナノスケールの微細結晶。通常は1~10nmの直径で、数十個~数千個の原子や分子で構成される。ナノ粒子のサイズによってバンドギャップの調整が可能で、粒径に依存した特徴的な発光特性を持つ。

 サイズを変化させることで発光波長を調整できるため、太陽電池、ディスプレイ、LED、センサーやバイオイメージングなどの医療用途など、さまざまな分野への応用が期待される。同社は、これまで各種の量子ドットや量子ドット複合素材、量子ドットインクなどを研究してきた。

 同社は今回、電極などの材料を含め、ほぼ自社で合成した材料を用いて、簡易的な印刷手法で量子ドット太陽電池を作成した。変換効率は約1%強と低いが、今後は各種の量子ドット、電極、電解質材料の種類、印刷方法などを最適化して変換効率の向上に取り組む。