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パルス電流でイノシシを撃退、太陽光パネル一体型「電牧器」

2021/07/26 20:11
工藤宗介=技術ライター
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S500センサー(10W)
(出所:前田工繊)
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 前田工繊は7月1日、同社のグループ会社で鳥獣害対策製品や農業ハウスなどを製造・施工・販売する未来のアグリ(札幌市)が太陽電池と蓄電池一体型のセンサー付き電牧器「S500センサー(10W)」の販売を開始したと発表した。

 「電牧器」とは、イノシシなど野生鳥獣による農作物被害の対策として田畑の周囲に設置する電気柵用の電源装置のこと。国際基準に基づいたパルス電流を発生させることで、人体に対しては安全であると同時に、動物の侵入意欲を削ぐのに十分な電気ショックを与える。

 新製品のS500センサー(10W)は、太陽光パネルと鉛蓄電池を内蔵したオールインワン型の電牧器。太陽光パネルの出力は10Wで従来製品の2倍に拡大、蓄電池は岐阜バッテリー販売(岐阜県岐南町)製の「GB-MRT8:8Ah」を採用し、長期間の安定稼働が可能という。

 最大出力は0.5ジュール。植物の接触などによる漏電状態でも4000V以上のパルス電流を維持できる。昼夜センサーを搭載し、24時間モードと夜間モードの切り替えが可能。電気柵の実用推奨距離は1000m(無負荷時延長距離5km)。

 本体寸法は幅282×高さ365×奥行き260mm、重さは5.4kg(蓄電池込み)。希望小売価格は4万9800円。販売目標は年間1500台。

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