ニュース

太陽光の余剰電力をロボットに充電、SBエナジーなどVPP実証

2021/07/30 12:31
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
実証の流れと概念図
(出所:SBエナジー、ソフトバンクロボティクス、東急不動産の共同リリース)
クリックすると拡大した画像が開きます
Pepper
クリックすると拡大した画像が開きます
Servi
クリックすると拡大した画像が開きます
Whiz i
(出所:ソフトバンクロボティクス)
クリックすると拡大した画像が開きます

 SBエナジー(東京都港区)、ソフトバンクロボティクス(東京都港区)、東急不動産の3社は、ロボットの蓄電池に太陽光発電の余剰電力を充電するなど需要シフトに関する実証を行う。

 ソフトバンクロボティクス製ロボットを蓄電可能な設備(充電リソース)として活用して充電シフトを行うなどVPP(仮想発電所)システムを構築する。こうした実証内容に関する基本契約を7月26日に締結した。

 これまでSBエナジーは、経済産業省による2016~20年度のVPP構築実証に参画し、VPPリソース制御システムを構築するとともに、多種多様なリソース制御実績やリソース特性に関する知見、主に九州エリアを中心とした各企業とのパートナーシップを築いてきた。また同実証の終了後は、2021年度の再生可能エネルギーアグリゲーション実証事業に参画している。一方、今回のロボットVPP充電シフト実証は3社独自の実証事業になる。

 東急不動産が開発する竹芝地区の「東京ポートシティ竹芝オフィスタワー」において、太陽光発電の余剰電力によってロボットのバッテリー充電時間をシフトする有用性を検証する。蓄電リソースには、SBエナジーが構築するVPPシステムと、人型ロボット「Pepper(ペッパー)」、除菌清掃ロボット「Whiz i(ウィズ アイ)」、配膳・運搬ロボット「Servi(サービィ)」各1台を用いる。

 VPPシステムが太陽光発電の余剰電力量を集計するとともに、ロボットのバッテリー容量情報を計算用仮想バッテリー情報として入力して充電可能量を計算する。これらの情報から充電制御を行うロボットを選定・指示し、遠隔操作で充電を行う。余剰電力は、再エネアグリ実証事業における九州エリアの一般家庭に設置された太陽光発電設備(世帯数、蓄電リソース量は非公表)に基づく。実証期間は8月2日~6日。

 SBエナジーは、VPPシステムの実用化に向けた検証を通じて、再エネの有効活用に向けた仕組みづくりを目指す。ソフトバンクロボティクスは、ロボットソリューション需要の拡大に向けて、ロボットのバッテリーを活用した効率的な電力システムの構築を目指し、再エネによる電力確保の可能性を検証する。東急不動産は、竹芝エリアで最先端のテクノロジーを街全体で活用するスマートシティのモデルケース構築の一環として同実証に取り組む。

  • 記事ランキング