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廃太陽光パネルの修理・改修事業、独企業とWQが合弁

2021/08/04 09:46
金子憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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独リノバソル(Rinovasol)は太陽光パネルのリファービッシュ事業で実績がある
(出所:WQ)
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 太陽光発電システムの販売、事業開発・運営を手掛けるWQ(ダブルキュー:東京都中央区)は、独リノバソル(Rinovasol)と使用済み太陽光パネルの「リファービッシュ (refurbish)事業」を手掛ける新会社、リノバソルジャパン(東京都中央区)を合弁で設立した。7月26日に発表した。

 「リファービッシュ」とは、「磨き直す」「一新する」などの意味。リファービッシュ事業とは、使用して劣化した製品を修理・改修して一定水準の品質に戻して再度、製品化するビジネスで、リノバソルは太陽光パネルのリファービッシュ事業でシェアトップという。

 リノバソルジャパンは、今後国内で大量に排出される使用済み太陽光パネルを無料で引き取って検査し、リファービッシュして製品化するものと、廃棄してリサイクル(材料の再利用)・適正処理ルートに回すものに分け、リファービッシュ品を販売することを目指す。

 リノバソルの蓄積したリファービッシュのノウハウを活用する。例えば、ジャンクションボックスの交換やバイパスダイオードの修理、ラミネートやコーティングを新しくするなどによって一定水準の性能に復活させることが可能という。

 リノバソルは2019年にドイツで創業し、これまでに欧州で約100万枚もの太陽光パネルをリファービッシュ品として出荷した実績があるという。リノバソルジャパンは、今年1500枚、2022年に6万枚、2023年に12万枚のリファービッシュ品の販売を計画している。
 
 リノバソルジャパンの中西晃一社長は、「国内のメガソーラー(大規模太陽光発電所)などから、リパワリングによるパネルの張り替えで大量の使用済みパネルが排出されるのはまだ先になるが、早めにリファービッシュ事業を立ち上げて受け入れ態勢を構築しておくことが重要と考えた。大量の使用済みパネルが将来、単に廃棄処分された場合、その経済損失と環境被害は大きく、太陽光発電市場の発展自体に影響する恐れもある」と話す。

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