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大京建機、風力向けの高所作業台を開発、ブレード点検を効率化

2021/08/07 12:19
工藤宗介=技術ライター
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GiraffeWorkに乗って風車ブレードを点検している様子
(出所:大京建機)
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大型クレーンに装着したGiraffeWork
(出所:大京建機)
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 大京建機(東京都大田区)は、風力発電設備のメンテナンス効率を向上した新型作業台「GiraffeWork(ジラフワーク)」を開発し、6月28日~7月19日に横浜市が運営する「横浜市風力発電所(ハマウィング)」の補修作業を実施した。7月28日に発表した。

 大型クレーンに装着して使用する作業台。安定した足場でブレード(羽根)の左右両面を一度に作業でき、1日あたり5~6本のブレード点検が可能。従来のロープを用いて作業員やゴンドラを吊り下げる方式では、不安定な足場での作業が強いられ、1日あたりの点検本数は2本が限界だったという。

 従来の高所作業台と比べて広いため、一度に5人の作業員が作業可能で、500kgまで積載できる。120~220tの大型クレーンに対応し、地上高約67mまで到達可能。アタッチメントを作成すれば超大型クレーンにも装着できる。将来的には70~100tの中型クレーンに対応するモデルも製作する予定。

 同社は2020年夏、デンマークの風力発電設備メーカーVestas Wind Systemsの日本法人ベスタス・ジャパンの風力発電設備の新設工事およびメンテナンスの下請け登録コードを取得し、風力発電メンテナンス事業に参入した。今回、ベスタス・ジャパンの監修のもと、GiraffeWorkを開発した。

 今後は、メーカーの専属年間契約や個々の大規模風力発電事業者と年間契約の獲得を目指す。また、GiraffeWorkのサービスについては、O&M(運用・保守)サービス企業、メーカー、発電事業者など、すべての可能性についてオープンに検討し、さらには外販を含む海外展開も視野に入れる。国内の陸上風力発電メンテナンス事業で2026年までに約20億円の売り上げを目指す。また、近い将来、洋上風力発電のメンテナンスに対応した新型「GiraffeWork」の開発も視野に入れている。

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