太陽光パネル大手の中国トリナ・ソーラーは8月5日、ブラジルのエネルギー企業フォーカス・エネルギア(Focus Energia)が同国バイア州ジュアゼイロ市で開発を進めている太陽光発電プロジェクト「Futura 1」に太陽光パネルを供給すると発表した。
トリナ・ソーラーは、Futura 1に太陽光パネルを供給する主要メーカーとして、ほとんどのパネルを供給する(供給比率は非公表)。第1弾として、108個のコンテナが、8月第2週に中国から出荷された。
このコンテナには、210mmセル(発電素子)を採用したVertexシリーズの600W両面発電モジュール5万9292枚を梱包した。
Futuraプロジェクトは、Futura 1~3までの3つのフェーズで実施される。Futura 1は、22の太陽光発電所から構成され、合計出力は850MWと現時点ではブラジル最大級の太陽光発電プロジェクトとなる。
発電された電力は、すべて自由市場に供給される予定。再エネ事業者がブラジル電力規制庁(ANEEL)の入札に参加せず顧客と直接交渉することを好む傾向があるという最新トレンドに沿ったもので、買い手が売り手を選択する余地がない専属市場が対象になるという。
また、同プロジェクトにより、2000人の直接雇用と4000人の間接雇用が生み出されると見込まれている。既に550人が働いており、操業開始は2022年4月を予定している。