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タカラレーベン、牛糞利用のバイオガス発電に参入

2021/08/19 15:50
工藤宗介=技術ライター
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バイオマス発電プラント
(出所:タカラレーベン)
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事業イメージ
(出所:タカラレーベン)
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地域循環型共生圏の構築イメージ
(出所:タカラレーベン)
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 タカラレーベンは、牛糞を利用したバイオガス発電事業に参入する。牛糞を嫌気発酵させて取り出したメタンなど可燃ガスを燃料に定格出力100kWのガスエンジン発電機を稼働させる。

 8月3日、合同会社富士山朝霧Biomass(静岡県富士宮市)に7月29日付で出資したと発表した。出資額および出資比率は非公表だが、土谷特殊農機具製作所(北海道帯広市)との共同出資になる。

 環境省の「環境調和型バイオマス資源活用モデル事業」(2021年4月に終了)で使用していた施設を改修し、「富士山朝霧バイオマス発電所(仮称)」として2022年度以降に運転を開始する予定。改修では、発電機を交換して定格出力を50kWから100kWに増設するほか、メタン発酵後の消化液を液肥として利用するため貯留槽の増設や一部脱水施設を撤去する。

 富士開拓農業協同組合の会員から牛糞日量17t(約350頭分)を回収するとともに発酵助剤を日糧4t投入し、年間発電量69万3792kWhを見込んでいる。発電した電力は、地元の新電力会社を通じて地域に供給する。固定価格買取制度(FIT)による売電単価は39円/kWh(申請中)。また、液肥は酪農家や地元農家に提供し、地域循環型共生圏の構築を目指す。

 タカラレーベンは、2013年からメガソーラー(大規模太陽光発電)事業に参入し、2021年3月末時点で全国62カ所・出力合計約206MW(売却分を含む)の実績がある。今後は、脱FITに向けたビジネスモデルの構築や電力の相対取引への積極的な参入を掲げ、2025年3月期末で出力360MW(累計)の発電事業規模を目指す。

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