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都市ゴミから水素を製造、日米4社がベンチャーに出資
2021/08/25 18:58
伊藤忠商事は8月23日、都市ゴミからの水素製造を目指す米ベンチャー企業であるRaven SRに対して、米企業・ファンドの3者と共同出資したと発表した。
共同で出資するのは、米石油メジャーのChevron U.S.A.、水素燃料電池車メーカーのHyzon Motors、水素・環境関連分野に投資するファンドのAscent Hydrogen Funds。出資額は4者合計で2000万米ドル。
Raven SRは、燃焼プロセスを経ずに都市ゴミをガス化して水素と一酸化炭素の合成ガスを製造する独自技術を開発している。これまで比較的扱いが難しかった都市ゴミを原料として、より高効率に水素を製造し、再生可能エネルギーとして利用しやすくなると期待される。
同社は今後、環境クレジット制度が充実する米カリフォルニア州において、自動車向けに再エネ水素を製造するプラントを2022年後半に建設する計画。その後、航空輸送分野や陸上輸送分野でSAF(持続可能な航空燃料)や再エネ由来のディーゼル燃料の製造に拡大する予定。