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浮体式洋上風力の実現可能性、関電と独RWEが検討

2021/08/25 19:39
工藤宗介=技術ライター
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両社は提携に伴い覚書を締結した
(出所:関西電力)
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 関西電力と独RWE Renewables(RWE)は、日本国内における大規模な浮体式洋上風力発電事業の実現可能性を共同で検討する。8月13日に共同検討に関する契約を締結したと発表した。浮体式洋上風力発電は特に日本のように沿岸の水深が深い国で大きな可能性があり、日本の2050年カーボンニュートラル実現に向けて浮体式洋上風力発電の開発が1つの鍵になるという。

 RWEは、洋上風力発電における開発・建設・生産から市場投入までのバリューチェーン全体において世界トップクラスの実績を持つ。現在はノルウェー、スペイン、米国で3つの浮体式実証プロジェクトを推進し、浮体式基礎のさまざまなコンセプトを検証している。また、日本においても秋田県や新潟県などの地域で着床式洋上風力発電の実現性を検討している。

 関西電力は、再生可能エネルギーを主力電源とするための検討を積極的に進めている。2030年代に国内外で再エネ電源の設備容量を600万kW(6GW)とする目標を掲げ、200万kW(2GW)以上の新規開発に取り組んでいる。国内では秋田県、山形県、長崎県で洋上風力開発を推進し、欧州では2件の洋上風力発電に参画する。

 両社は、英国のTriton Knoll洋上風力発電事業を共同で推進している。今回の提携では、その関係性をベースに、関西電力の国内電気事業における経験・知見と、RWEの洋上風力発電におけるグローバルな経験・知見を融合することで、安全で安定した事業運営が可能としている。将来的には、日本国外を含めたより広範なパートナーシップに発展させることも視野に入れている。

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