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大成建設、既存ビルをZEB改修、「外装一体型太陽光」導入

2021/08/25 20:41
工藤宗介=技術ライター
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大成建設関西支店ビル
(出所:大成建設)
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大成建設横浜支店ビル
(出所:大成建設)
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大成ユーレック川越工場
(出所:大成建設)
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T-Green Multi Solarの導入事例
(出所:大成建設)
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 大成建設は、既存の建築物を改修工事によりゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)に変える「リニューアルZEB」の推進を強化する。8月17日、大阪市にある同社・関西支店ビルおよび横浜市にある横浜支店ビル、川越市にある大成ユーレックのリニューアルZEBを実施すると発表した。

 これまで同社は、2014年にZEB実証棟の建設・運用を開始し、2021年までの全ての計測年度(2020年のリニューアル期間を除く)で建物単体での年間エネルギー収支ゼロを達成するなど、新築・既存建築物におけるZEBに関する技術を蓄積・向上させてきた。

 リニューアルZEBでは、建築物の使用を続けながらZEBに改修することが求められ、建物特性を考慮した、エネルギー効率の高い設備機器の導入や太陽光パネルなどの再生可能エネルギー設備を設置する必要がある。今回の改修工事では、更なるZEB技術の向上、建築物に関する省エネ性の表示制度BELSのZEB認証取得を目指す。

 再エネとして、汎用技術の太陽光パネルのほか、独自技術の外装一体型太陽光発電システム「T-Green Multi Solar」などを導入する予定。T-Green Multi Solarは、大成建設とカネカが共同開発した外装システムで、2019年12月に発表した。

 一般的な外装材と同等の耐久性を持ち、発電を30年以上持続できる。災害時には独立した非常用電源としても使用可能。太陽光パネルを外装パネルにしたソリッドタイプと、窓ガラスと一体化したストライプ状の太陽光パネルを配置することで透過性を確保したシースルータイプがある。

 また、省エネ技術としては、汎用技術は熱負荷低減ガラス・断熱材、高効率設備機器、採光・自然換気など。独自技術では自動環境制御システム「T-Zone Saver」、自然採光ブラインド「T-Light Blind」などを導入する予定。

 関西支店ビルは、地上9階・地下2階の鉄筋コンクリート造で延床面積は1万3700m2。横浜支店ビルは、地上9階・地下2階の鉄骨鉄筋コンクリート造で延床面積は9340m2。大成ユーレック川越工場は地上1階の鉄骨造で、延床面積は工場棟が7670m2、事務所棟が680m2。

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