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STマイクロ、モロッコ工場を再エネ比率50%に、駐車場に太陽光

2021/08/30 19:05
工藤宗介=技術ライター
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ブスクラ工場とInnoVentの風力発電所
(出所:STマイクロエレクトロニクス)
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 半導体大手の欧州STマイクロエレクトロニクスは8月30日、2027年までのカーボン・ニュートラル実現に向けた施策の一環として、モロッコのブスクラ工場における再生可能エネルギー使用率を2020年の1%から2022年までに50%に向上すると発表した。

 同工場は、後工程工場として20年以上稼働しており、約2800人の従業員が勤務している。同社は、過去数年間に渡って、同工場における温室効果ガスの間接排出(Scope 2)削減、および再エネの使用率向上に向けた複数のプログラムを推進している。

 今回の取り組みでは、仏InnoVentがモロッコ北部に建設した風力発電所で発電され、モロッコ全国の送電網に供給された電力を購入する。同発電所は、モロッコ北部のワリディアからアル・ジャディーダまでの10haに12基の風力発電設備を設置し、2021年3月に運転を開始した。

 同発電所は、2021年内にフル稼働に移行する予定。出力は36MW、年間発電量は80GWh以上の見込み。同工場のCO2排出量について、樹木換算で110万本に相当する年間約6万tの削減に貢献するという。

 また、2019年12月には2400枚の太陽光パネルを備えた250台分の駐車場を設置した。太陽光パネルの出力は672kW、予想年間発電量は1GWh以上で、年間約740tのCO2排出量を削減する。このほかにも、工場全体の照明をLEDに交換することで、年間約1.3GWhの消費電力削減が見込まれる。

 同社は今後、これらの取り組みをさらに強化し、他の工場にも拡大していく計画。

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