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世界の太陽光市場、2027年まで年率20%以上の成長

2021/09/02 20:28
工藤宗介=技術ライター
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毎年20%以上の市場拡大が続く
(出所:Report Ocean)
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 米調査会社Report Oceanは8月30日、世界における太陽光発電の新設市場は、2021年から2027年の予測期間において、年間平均成長率(CAGR)20.50%以上の成長率が見込まれるとの調査結果を発表した。

 太陽光発電の新設市場は、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な流行により、多くの国が太陽光発電に必要な原材料や機器の供給を停止したたことで悪影響を受けた。一方、温室効果ガスの排出や地球温暖化への関心が高まっていることや、世界各国の政府が環境保護のために再エネ導入に関する有利な政策を打ち出したことが、今後数年間の成長を促進する要因となっている。

 例えば、インド政府は、2010年に太陽光の推進プログラム(Jawaharlal Nehru National Solar Mission)を開始した。屋上や地上に設置する太陽光発電システムの開発を奨励し、2022年までに100GWの太陽光発電を導入するという目標を掲げている。また、米国のエネルギー省では2008年以降、太陽光パネルの設置量が17倍に増加していると公表した。

 地域別では、北米が市場シェアの面で世界をリードしている。アジア太平洋地域は、予測期間内で最も高い成長率・CAGRを示すと予想される。これは、環境問題への関心の高まりや、クリーンエネルギーへの投資の増加などが要因に挙げられる。

 また、太陽電池を内蔵した透明ガラス(PVガラス)の世界市場は、2020年に約76.8億米ドルとなり、2021年から2027年の予測期間にはCAGR30.3%以上の成長率が見込まれる。再エネへの関心の高まりや電力需要の増加に伴い、PVガラスのニーズが高まっている。また、自動車技術と組み合わせることで、自動車の効率が向上すると考えられている。

 地域別では、欧州が同市場をリードしており、特にドイツで多数のPVガラスが設置されている。アジア太平洋地域は、再エネ部門の発展に伴い、同市場が急速に拡大する可能性が高いと予測される。一方、新興国や低開発国における環境条件の変化や技術コストの高さが抑制要因となるという。

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