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ENEOSとNSG、「透明の太陽光パネル」実証、建物窓を想定

2021/09/04 12:41
工藤宗介=技術ライター
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実証実験の様子
(出所:ENEOS、NSGの共同リリース)
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 ENEOSホールディングスと日本板硝子(NSG)は9月1日、米ユビキタスエナジー(UE、Ubiquitous Energy)が開発する透明の太陽光パネルを建物の窓として使用する実証実験を開始したと発表した。

 米UEは、紫外線と赤外線をエネルギー源とする透明な太陽光パネルの開発を進めており、これまでに約10%程度の発電効率を達成している。同パネルは、一般的な窓と同程度の透明度を維持しつつも、遮熱性と断熱性に優れ、省エネの面でも建物のエネルギー効率向上に貢献できる。

 ENEOSは、再生可能エネルギーの普及と省エネを促進する有望な技術のひとつとして、2021年3月にUEに出資した。また、NSGは、市場拡大が期待できる透明の建物一体型太陽光パネル(BIPV)の共同開発について、2019年5月にUEと合意した。

 今回の実証実験では、日本国内の日照、気象条件下におけるUE製太陽光パネルの省エネ性能(遮熱・断熱性)および発電性能について定量的な評価を行う。NSG千葉事業所内に設置した施設において、窓にパネルを設置した場合としない場合の性能を比較する。実証期間は、9月1日~2022年8月31日の予定。

 日本国内における同パネルの性能の有効性が確認された後は、ビルなどへの展開および将来の電力供給を視野に入れた太陽光発電システムへの接続などの実証を検討している。

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