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シナネン、低圧3件で「オフサイトPPA」、CECと連携

2021/09/04 12:51
金子憲治=日経BP、工藤宗介=技術ライター
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オフサイト型コーポレートPPAの概要
(出所:シナネン、クリーンエナジーコネクトの共同リリース)
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 シナネン(東京都港区)とクリーンエナジーコネクト(CEC:東京都品川区)は、低圧事業用太陽光3サイトの電力をオフサイト型コーポレートPPA(電力購入契約)スキームで発電所から需要地に供給する。環境省の補助金を活用する。

 両者は8月31日、環境省の「令和3年度 オフサイトコーポレートPPAによる太陽光発電供給モデル事業」の2次公募において、2022年2月から実施する「オフサイトコーポレートPPA」モデル事業に採択されたと発表した。

 同事業では、クリーンエナジーコネクトが設置する固定価格買取制度(FIT)に依存しない非FITの低圧事業用太陽光発電所・3サイトからの発電電力を、小売電気事業者であるシナネンを通じて、シナネンホールディングスおよびシナネンエコワークが保有する施設に託送により供給する。

 供給先は、シナネンホールディングスの旧本社オフィスビルと、シナネンエコワークの木くずからバイオマス燃料などを製造する千葉リサイクルセンターの2カ所。それぞれ用途の違いから電力使用量のピーク時間帯などが異なるため、ピーク時が重ならないよう融通し合うことで太陽光発電の電力を効率よく消費できるという。

 太陽光発電所は、連系出力49.5kWの低圧配電線に連系する案件で、関東圏内の3カ所に分散して設置する。各発電所は、それぞれ太陽光パネルの出力が90kW前後の過積載で、3カ所合計で約270kWとなる。両施設で使用する電力の約3割程度を賄える見通し。不足分は、シナネンが再生可能エネルギー由来のトラッキング付き非化石証書を用いた電力を供給することで、実質再エネ100%を実現する。

 両社は、「バーチャルコーポレートPPA」による電力供給スキームを構築すると4月に発表している。バーチャルコーポレートPPAとは、非FIT太陽光発電所を新設して環境価値を生み出し、環境意識の高い顧客に電力と環境価値を供給するスキームで、海外で広く利用されている。今回の事業は、電力と環境価値を分離しない一般的なオフサイト型コーポレートPPAになるが、今後、今回の事業をロールモデルとして、バーチャルコーポレートPPA事業へと拡大し、広く水平展開していく予定。

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