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日揮、アゼルバイジャンで再エネ水素、事業性を調査

2021/09/07 13:27
工藤宗介=技術ライター
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アゼルバイジャンと当該事業の関連地域
(出所:外務省ホームページ、関連地区を日揮ホールディングスが追記)
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 日揮ホールディングスは、アゼルバイジャンにおいて太陽光・風力発電による電力で製造した水素・アンモニアを国内に輸入する事業に関して採算性を評価する。

 同社は9月6日、100%子会社の日揮グローバルと日揮が共同で提案した「アゼルバイジャン国におけるグリーン成長の実現と連動したグリーン水素・アンモニア導入に向けたインフラ整備事業可能性調査事業」が、経済産業省の「令和3年度 質の高いエネルギーインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業」に採択されたと発表した。

 同事業は、アゼルバイジャン向けに風力・太陽光発電によるグリーン水素・アンモニア生産を想定した設備・インフラ整備の実現可能性を調査するともに、将来的なグリーンアンモニアの発電、輸出向け大規模生産、インフラ整備に関するロードマップを策定し提示する。

 アゼルバイジャンは、カスピ海西沿岸部など多くの場所で風況条件に恵まれており、日照時間も長いことから、風力・太陽光発電に適した立地条件とされる。また、既設のアンモニアプラントがあり、肥料向けとして国内輸送インフラも整備されていることから、将来のグリーン水素・アンモニアプロジェクトの適地として大きなポテンシャルを秘めているという。

 同国政府は、2021年2月に策定した「2030年に向けた経済社会開発国家優先事項」の中で「クリーンな環境とグリーン成長の実現」を国家優先事項のひとつと位置付け、国を挙げてグリーンエネルギーの活用と同産業の創出・確立に向けた動きを加速させている。同事業は、同国政府の方針を踏まえたものであり、日本政府が2020年12月に決定した「インフラシステム海外展開戦略2025」で示した「脱炭素移行政策誘導型インフラ輸出の推進」の方針にも沿うものとしている。

 また、日揮グループでは、2015年から5年間、一般財団法人・JCCP国際石油・ガス協力機関が主催する高度人材育成支援事業として、アゼルバイジャン国営石油会社SOCARのエンジニアを受け入れ、石油・ガス関連プラントに関する設計エンジニアの育成に貢献してきた経緯がある。

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