大和証券、太陽光の「ブラウンフィールド・ファンド」、総額160億円

2021/09/07 14:27
工藤宗介=技術ライター
アマテラスのスキーム図
アマテラスのスキーム図
(出所:大和証券グループ本社、大和リアル・エステート・アセット・マネジメント)
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初回の組み入れ案件である宮城県栗原市のメガソーラー
初回の組み入れ案件である宮城県栗原市のメガソーラー
(出所:大和証券グループ本社、大和リアル・エステート・アセット・マネジメント)
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 大和証券グループは、安定稼働の実績のある太陽光発電案件を投資対象とした「ブラウンフィールド・ファンド」を創設する。

 再生可能エネルギーの開発から安定稼働までに投資する「グリーンフィールド・ファンド」に対し、安定稼働している実績のある再エネ設備に投資する私募ファンドを「ブラウンフィールド・ファンド」と呼ぶことがある。

 同グループの大和リアル・エステート・アセット・マネジメント(東京都中央区)は9月3日、国内のブラウンフィールドに相当する太陽光発電事業を投資対象とした私募ファンド「DSREFコア・アマテラス投資事業有限責任組合」(以降、アマテラス)を組成したと発表した。

 アマテラスは、年金基金・生命保険会社を含む国内機関投資家からの出資を受け、原則として1年以上の稼働実績のある太陽光発電所に対し、運営する発電事業者への出資を通じた投資を行う。ファンド総額は約160億円、運用期間は約20年間。

 投資する資産(パイプライン資産)は、ダイワエナジー・インフラが所有する太陽光発電所11案件、合計出力は219MWとなる。大和エナジー・インフラとの間で締結したパイプラインサポート契約に基づく独占交渉権の付与を受け、今後3年間でパイプライン資産の組み入れを順次行い、投資完了を目指す。

 大和リアルは、アマテラスのファンドマネージャーとして、無限責任組合員から投資一任業務を受託し、組み入れたパイプライン資産の過半にアセット・マネジメント業務を提供し、資産価値の維持・向上に関与していく。

 初回に組み入れる物件として、2021年9月末日までに宮城県栗原市のメガソーラー(大規模太陽光発電所)に匿名組合出資を行う予定。同発電所は、第1発電所が2018年10月に、第2発電所が2019年11月に運転を開始した。合計出力は約29MW、年間発電量は3万4372MWhを見込み、年間のCO2削減効果は1万8148tとなる。

 なお、大和リアルは、アマテラスを通じた組合員からの資金調達に関してグリーンファイナンス・フレームワークを策定した。9月2日付けで日本格付研究所(JCR)から、同フレームワークについてグリーンファイナンス・フレームワーク評価で最高ランク「Green1(F)」を、組合員によるアマテラスの出資についてグリーンエクイティ評価で最高ランク「Green1」を取得した。