ニュース

独シーメンスと東レ、「再エネ水素」でパートナーシップ構築

2021/09/12 12:01
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
山梨県・米倉山電力貯蔵技術研究サイト
(出所:山梨県)
クリックすると拡大した画像が開きます

 独シーメンス・エナジーと東レは9月6日、PEM(固体高分子膜)型水電解を用いた、再生可能エネルギーによる水素製造技術について「戦略的パートナーシップの構築」に係る基本合意書を締結したと発表した。

 今後、飛躍的な拡大が予想される再エネ由来水素の世界市場の獲得に向けて、両社の水素・燃料電池技術・事業およびグローバルネットワークを活用して最適な「再エネ水素ソリューション」を提供し、戦略的なグローバル事業展開を推進する。

 東レとシーメンス・エナジー日本法人のシーメンス・エナジー(東京都品川区)は、山梨県や東京電力ホールディングスなどと共同で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業「再エネ等由来の電力を活用した水電解による水素製造プロジェクト」に応募し、採択された。同事業では、山梨県甲府市の米倉山電力貯蔵技術研究サイトで、メガソーラー(大規模太陽光発電所)からの電力を安全・安心に水素エネルギーに転換できるPEM型水電解を用いて、水電解装置の大型化・モジュール化に向けた設備設計や各種試験を行う。

 東レとシーメンス・エナジーは10MWクラスのPEM型大型水電解装置の技術開発・建設・実証を共同で行う。

 このグリーンイノベーション基金事業についても、戦略的パートナーシップ構築の一環として実施する。東レは独自の「炭化水素系電解質膜」をシーメンス・エナジーに供給し、両社で協力してシーメンス・エナジーのPEM型大型水電解スタック・装置「Elyzer」への搭載・実証・事業化を推進していく。また、再エネ由来水素の利活用分野への連携拡大についても検討する。

  • 記事ランキング