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NTT-AT、「太陽光発電ガラス」を学校に導入、赤・紫外線を吸収

2021/09/13 17:50
工藤宗介=技術ライター
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展示学習用の発電ガラス
(出所:NTTアドバンステクノロジ)
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海城学園サイエンスセンター
(出所:NTTアドバンステクノロジ)
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屋上温室への発電ガラス取り付けイメージ
(出所:NTTアドバンステクノロジ)
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 NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT、東京都新宿区)は9月1日、無色透明型光発電素子「SQPV(Solar Quartz Photovoltaic)」を活用した無色透明の「太陽光発電ガラス」の販売を開始し、海城学園(東京都新宿区)に初めて導入されたと発表した。

 採用したSQPVは、発電素子に関するベンチャー企業inQs(東京都港区)が開発した。

 教育現場での教材として、最先端技術への気づきや驚きを持つとともに、温暖化対策やゼロエミッション実現のための太陽光利用の重要性を理解するきっかけになることを期待しているという。

 SQPVを活用した「太陽光発電ガラス」は、可視光は最大限透過し、目に見えない赤外線や紫外線を吸収(遮熱)し発電する仕組み。表面や裏面、斜めの面から入射する太陽光からも発電可能で、既存の窓の内側から取り付ける内窓方式でも、従来の採光や視野に影響せず発電・遮熱機能を付加できる。また、レアアースなど希少・高価な材料は使用していない。

 海城学園の新校舎「サイエンスセンター(理科館)」の屋上温室に、太陽光発電ガラスを室内側から取り付ける内窓として導入する。同施設は「校舎自体を教材に」をコンセプトに設計されており、環境に配慮する手法を各所に導入し、その内容や仕組み、効果を可視化するなど、実体験から理解できる環境教育教材を目指している。

 第1段階として、約28cm角の太陽光発電ガラスを9枚配置した展示学習用教材を導入した。出力は、1枚あたり数十mW。11月ごろまでに、温室壁面に合計120枚を順次取り付けていく。内窓取り付け時に必要となるガラス固定・ガラス間配線・メンテナンス性確保などのサッシ収容技術については、YKK APが協力した。発電した電力については、海城学園とともに「学園ならでは」の使い方を検討していくという。

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