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バローグループ50店舗にPPA太陽光、余剰電力を他に供給

2021/09/13 21:54
工藤宗介=技術ライター
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余剰電力循環モデル
余剰電力循環モデル
(出所:バローホールディングス、アイ・グリッド・ソリューションズ、VPP Japanの共同リリース)
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ホームセンターバロー養老店
ホームセンターバロー養老店
(出所:バローホールディングス、アイ・グリッド・ソリューションズ、VPP Japanの共同リリース)
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スーパーマーケットバロー塩尻店
スーパーマーケットバロー塩尻店
(出所:バローホールディングス、アイ・グリッド・ソリューションズ、VPP Japanの共同リリース)
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 バローホールディングス、アイ・グリッド・ソリューションズ(東京都千代田区)、VPP Japan(東京都千代田区)は8月30日、ホームセンターなどのバローグループ施設に第三者所有モデルによるPPA(電力購入契約)型電力サービスを導入することで太陽光発電を自家消費すると発表した。2021年度中にバローグループ50店舗で合計15MWを導入する計画。

 屋根上の自家消費型太陽光導入では、消費電力が比較的少ない施設や平日と休日の差が大きい施設は発電した電力を施設内で消費しきれないため、屋根面積に対して導入可能な太陽光容量が小規模となり、経済合理性が成立しないという課題があった。

 今回、余剰電力を他の電力需要家に供給する「余剰電力循環モデル」を導入する。ホームセンターや物流センターなどの施設で太陽光導入量を最大化することが可能になる。また、固定価格買取制度(FIT)を利用しないため、国内における脱FITの持続可能な再生可能エネルギー普及を後押しするモデルになるとしている。

 バローは、これまで累計186施設、合計出力26.5MWの自家消費型太陽光発電設備を自社投資およびPPAモデルで導入してきた。しかし、電力消費量が比較的少ないホームセンターや物流センターについては、限定的な導入に留まっていた。今回、同モデルを採用することで、全面的な導入が可能になった。

 第1弾として、6月に岐阜県養老町の「ホームセンターバロー養老店」、長野県塩尻市の「スーパーマーケットバロー塩尻店」の2店舗に自家消費型太陽光を導入した。両店舗とも、出力約400kWの太陽光パネルを設置し、年間発電量は約38万kWhを見込む。

 余剰電力を他電力利用者に供給するにあたって、アイ・グリッドは、累計6000施設以上の電力ビッグデータを活用した電力需要AI予測技術と、200施設以上のPPA事業で蓄積した発電データと気象モデルを用いた太陽光発電量AI予測技術を組み合わせることで、余剰電力量を予測するモデルを構築した。今後、バローグループ導入施設の実績データを機械学習することで予測精度を高めるほか、蓄電池や施設設備の遠隔制御により余剰電力のコントロールも検討する。

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