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アイ・グリッド、250MWの非FIT太陽光、20億円調達

2021/09/14 23:05
工藤宗介=技術ライター
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R.E.A.L.New Energy Platformの概要)
(出所:アイ・グリッド・ソリューションズ
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 アイ・グリッド・ソリューションズ(東京都千代田区)は9月13日、第三者割当増資により20億円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、シニフィアン(東京都港区)とみずほキャピタル(東京都千代田区)が共同運営するグロース・キャピタル「THE FUND」をリードインベスターに、DGベンチャーズ(東京都渋谷区)、みずほキャピタル、複数の投資家など。

 調達した資金を基に、子会社を含むアイ・グリッドグループ一体として2024年までに1500施設、累計250MWの固定価格買取制度(FIT)に依存しない非FIT太陽光発電所の建設を加速する。それとともに、再生可能エネルギーの地域循環プラットフォーム「R.E.A.L. New Energy Platform」を進化させるための追加開発や、それに係る技術知識のある人材を強化する。

 森林伐採・土地造成などの環境負荷を伴う開発を行わず、商業施設や物流施設といった需要地近郊の屋根などを利用した分散型太陽光などを地域で利用することを目指す。現在の送配電プラットフォームを進化させ、地域内太陽光などの再エネと、蓄電池・EV(電気自動車)・電気機器といった需要型リソースと組み合わせて総合的にコントロールし、再エネ導入量を増やすだけでなく電力系統の安定化や災害時のバックアップ電源機能など、地域のレジリエンス強化にも貢献するという。

 今回の調達ラウンドは、R.E.A.L.New Energy Platformの構築を中核としたアイ・グリッドの戦略が持続可能なエネルギー社会の実現に寄与するものとして投資家の信認を集め、さらにアイ・グリッドグループが持つ電力使用ビッグデータ解析、プラントエンジニアリング、国内で先行して推進してきたPPA(電力購入契約)型再エネ導入事業の運営実績などが評価されて実現した。

 アイ・グリッドは、デマンドサイドマネジメントでの6000事業所超の実績データ(電力使用状況)に基づいた電力需要予測技術と、子会社のVPP Japan(東京都千代田区)が保有する非FIT太陽光発電所の発電データをAIで解析する技術を持ち、これらの技術を活用して非FIT再エネ利用を推進している。また、VPP Japanは、FITに依存しない再エネ導入手法として、全国約200カ所の流通施設に約50MWの自家消費型太陽光発電を建設・運営している。

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