化粧品メーカーのマンダムは、兵庫県福崎町の福崎工場敷地内に新生産棟「第5工場」を建設し、9月16日に竣工した。屋上に出力500kWの自家消費型太陽光発電設備を導入し、環境負荷を低減する。
自社設備として太陽光パネルを1728枚設置した。新生産棟で使用する電力の16%を賄うことが可能。太陽パネルは、サンテックパワージャパン製を採用した。
地上5階建て、延床面積は2万4293m2。従来の剤型別分散型の工場から全剤型集約型の一棟完結型工場とすることで、大幅な自動化やIoTの活用が可能になり、安全性・生産性を向上した。
製造工程で上層階から下層階へ重力を利用して中身を移送する省エネ設計を採用。さらに、移送距離を最短化することで、中身ロスおよび洗浄水量や使用電力量を削減した。
同社によると、太陽光発電で賄えない分の購入電力は現状CO2フリー電力ではないが、今後の課題と認識しており、改善に向けて検討中という。