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墺アルミ大手、同国最大の屋根上メガソーラーを稼働

2021/09/21 22:54
工藤宗介=技術ライター
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AMAGランスホーフェン工場の屋根置きメガソーラー
AMAGランスホーフェン工場の屋根置きメガソーラー
(出所:AMAG)
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 オーストリアのアルミニウム製造大手であるAMAGは、同国オーバーエスターライヒ州(上オーストリア州)ランスホーフェンにあるアルミニウム工場に屋根上メガソーラー(大規模太陽光発電所)を設置し、9月15日に稼働した。同国最大の屋根上太陽光発電システムになる。

 サッカーコート8面分に相当する面積約5万5000m2に、1万6000枚以上の太陽光パネルを設置した。年間発電量は約1800世帯分に相当する約6.7GWhの見込みで、発電した電力は全量自家消費する。同社は、設備の出力規模を公表していないが、年間発電量から推定すると5MW前後になるとみられる。

 同工場は、数年前から再生可能エネルギー100%を実現しており、今回の屋根置きメガソーラーは野立ての太陽光発電設備を補完する。

 施工期間は5カ月間で、同州シュタイヤー近郊のガルスデンにある太陽光発電企業であるClean Capital Energy(CCE)が担当した。CCEは、今後25年間にわたって同発電所を運営し、AMAGに電力を供給するオンサイトPPA(電力購入契約)型の契約モデルを採用している。

 AMAGは、年間750GWhのエネルギーを消費している。その3分の2を化石燃料(天然ガス)、3分の1を再エネ電力で賄っており、化石燃料から再エネへの転換を進めている。また、広範なエネルギー効率化により2014年以降、毎年約30GWhの節約を実現しており、今後数年間でさらなる省エネ対策を実施する。

 同発電所の稼働に合わせて同社は、広範な研究開発活動と工場・インフラへの投資などにより、2040年までに生産体制のカーボンニュートラルを実現する計画を発表した。今回の屋根置きメガソーラーは、この目標に向けた大きなマイルストーンになるという。

 その一方で、カーボンニュートラルの実現には政治的支援が不可欠と指摘。効率的なインフラが整備され国際的に競争力のあるコストで再エネを利用できることが前提条件になるとしている。

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