ニュース

花王がオフサイト型PPAで太陽光電力を調達、JCLPが支援

2021/09/25 21:13
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
オフサイト型のPPA(電力購入契約)サービス事業の仕組み
オフサイト型のPPA(電力購入契約)サービス事業の仕組み
(出所:JCLP)
クリックすると拡大した画像が開きます

 日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)は9月22日、「JCLPコーポレートPPA組成プロジェクト」の取り組みを通して、静岡県御殿場市でオフサイト型のPPA(電力購入契約)サービス事業を実施すると発表した。

 実施主体は、JCLP会員である花王、ジェネックス(愛知県碧南市)、みんな電力(東京都世田谷区)の3社で、2022年2月に電力供給を開始する予定。

 同プロジェクトは、日本で再生可能エネルギーを拡大するための新たな導入スキームを検討するもの。2020年5月に発足し、発電事業者へのヒアリング、需要家企業へのアンケート調査、関係省庁・団体との意見交換などを実施してきた。

 2021年3月からオフサイトPPA発電事業の募集を開始。今回の御殿場市の案件が採用第1弾となる。ジェネックスが発電事業者となって御殿場市に野立て太陽光発電所「印野南原太陽光発電所」を建設し、小売電気事業者としてみんな電力が、需要家である花王に電力を供給する計画。

 また、みんな電力は、同事業以外にも同社100%子会社であるみんなパワーを通じて、ため池太陽光発電所3カ所からオフサイト型PPAサービスによる電力供給を開始する予定。奈良県大和郡山市の「杉池太陽光発電所」は花王など、兵庫県稲美町の「百丁場池太陽光発電所」はアミタと花王、奈良県大和郡山市の「鉾立池太陽光発電所」は高砂熱学工業と花王に電力を供給する。

 花王は、これらのオフサイト型PPAによる電力によって、花王本社の年間使用電力の約30%にあたる約850MWhを賄い、年間CO2排出量削減は約460tを見込んでいる。本社の残りの電力についても、非化石証書を使用した電力を使用し、年間使用電力量約2800MWhを100%再エネ由来とし、年間約1500tのCO2排出量を削減する。

 花王は、RE100に参加し、2040年までにカーボンゼロ、2050年までにカーボンネガティブを目指している。また、2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」を策定し、2030年までの中長期目標として、スコープ1+2のCO2排出量(絶対量)の2017年比55%削減、ライフサイクルCO2排出量(絶対量)の同22%削減、使用電力の再エネ100%を掲げている。

  • 記事ランキング