ニュース

大ガス子会社、オンサイト型メタン発酵システムを開発

食品廃棄物の排出サイトでエネルギーサービス提供

2021/09/28 22:05
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
食品工場におけるシステム例
食品工場におけるシステム例
クリックすると拡大した画像が開きます
大規模商業施設におけるシステム例
大規模商業施設におけるシステム例
クリックすると拡大した画像が開きます
ベストーネ食品工場に設置した実証実験プラント
ベストーネ食品工場に設置した実証実験プラント
クリックすると拡大した画像が開きます
実運用時のプラントイメージ
実運用時のプラントイメージ
(出所:大阪ガス)
クリックすると拡大した画像が開きます

 大阪ガスの100%子会社であるDaigasエナジー(大阪市)は、食品廃棄物を処理してバイオガスを製造するオンサイト型バイオガス化システム「D-Bioメタン」を開発した。9月27日に発表した。顧客施設に設置して食品廃棄物からバイオガスを取り出すエネルギーサービスとして提供する。

 食品廃棄物を55度の高温で発酵させて製造したメタンガスを燃料に、ガスボイラーやガスエンジンを運転し、蒸気や電気を作って顧客施設で利用する。大気中のCO2が固定された生物由来のため、その際の排気はカーボンニュートラルとなる。

 含水量80%程度の一般的な生ごみ1tからバイオガス150m3を製造し、1時間あたり50kgの蒸気または10kWの電気を生み出せるという。

 従来の堆肥化や焼却による発電と比べて温室効果ガス排出量を大幅に削減できる。食品廃棄物を高温で発酵させるため、メタンの発生速度が速く装置の小型化に成功した。また、発酵槽にFRP製の浄化槽を活用することで製造コストを削減した。

 開発にあたり、食品製造業のベストーネ(滋賀県多賀市)の食品工場において2017年8月~2018年4月、2020年4月~現在の2回にわたって実証実験を行い、実運用できることを確認した。

 10月1日から申し込み受付を開始する。対象施設は、1日あたり1~2tの食品廃棄物が発生する大型商用施設や食品工場などを想定する。設置面積は、1日あたり1t処理できるシステムの場合で100m2程度になる。

  • 記事ランキング