ハルカ、「営農型ソーラーハウス」で中国DMEGCと協業

2021/09/29 23:51
工藤宗介=技術ライター
有機キノコのイメージ
有機キノコのイメージ
(出所:ハルカインターナショナル)
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 有機JAS認証キノコの生産販売を手掛けるハルカインターナショナル(岐阜県郡上市)は、有機認証キノコが栽培できる営農型ソーラーハウスの開発・販売に向けて、中国DMEGCグループと協業する。9月1日付で日本法人のDMEGCジャパン(東京都港区)と事業協定書を締結した。

 両社は、2021年内にハルカ本部農場内に営農型ソーラーハウスのモデル施設を着工する。施設内で有機キノコ菌床の培養、キノコ栽培について施行作業を行い、ハルカ独自の開放型栽培技術による生産ラインが構築できるかを確認する。

 キノコ栽培では遮光性が必要になることから、営農型ソーラーハウス屋根部分の太陽光パネルはほぼ全面張りの設計となり、発電量の確保も容易になる。太陽光パネルの重量物に耐えられるよう、菌床配置棚を施設構造と一体化させるなど設計基準の設定などについても検証する。

 日本国内販売の太陽光パネルや関連資機材のほとんどは、DMEGCなど中国大手メーカーからOEM供給されている。営農型ソーラーハウスをDMEGCと共同開発することで、施設の施工コストを下げ、有機キノコ栽培の100%脱炭素化を提案していく。

 当面は脱炭素への取り組みが急務となっている大手企業を対象に、早ければ2022年にも事業参入企業の事業地などに有機営農型ソーラーハウスの施工事例を拡大する。発電した電力は、施設内で活用し、脱炭素モデル農場を目指すほか、参入企業ごとに電力を活用していく計画。

 このほかにも協業では、工場や倉庫など大型遊休施設の居抜き活用事業においても、営農型ソーラーハウスへ転用するリノベーション戦略を提案していく。ハルカの開放型栽培技術による次世代型栽培モデルは、密閉型あるいは半閉鎖型施設でしか栽培できない従来型とは異なり、居抜き施設利用でも発揮できるとしている。