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キリンビール3工場で、MW級のオンサイト型PPA

2021/10/04 19:26
工藤宗介=技術ライター
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北海道千歳工場
北海道千歳工場
(出所:キリンホールディングス)
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取手工場
取手工場
(出所:キリンホールディングス)
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岡山工場
岡山工場
(出所:キリンホールディングス)
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 キリンホールディングスは9月21日、キリンビールの北海道千歳工場、取手工場、岡山工場の国内3工場にオンサイト型PPA(電力購入契約)モデルによる太陽光発電設備を導入すると発表した。2022年1月から稼働する。

 三菱商事エナジーソリューションズの子会社であるMCKBエネルギーサービスがPPA事業者となり、各工場にMW(メガワット)級の太陽光発電設備を設置し、発電した電力をキリンビールが購入する。先行して、2021年3月から4工場(仙台工場、名古屋工場、滋賀工場、神戸工場)への導入・稼働が完了しており、今回対象工場を拡大させた。

 各工場に導入する太陽光発電設備の予想年間発電量と年間CO2発電量は、北海道千歳工場が74万8000kWh・491t、取手工場が93万kWh・490t、岡山工場が102万7000kWh・653t。3工場合計では270万5000kWh・1634tになる見込み。

 また、同設備導入後の再エネ比率は、北海道千歳工場が12.7%(導入前0%)、取手工場が74.6%(導入前72%)、岡山工場が10.4%(導入前7%)となり、3工場合計では30%(導入前28%)になる。なお、取手工場では水力電力を調達するなど、すでに一部の工場では再エネ電力を購入している。

 キリンホールディングスは、「2030年までに2019年比で、グループ全体のCO2排出量のうち、Scope1とScope2の合計を50%、Scope3を30%削減する」という目標を掲げ、2017年にSBTイニシアチブ(SBTi)の承認を取得している。2020年末には、日本の食品会社として初めて「2℃目標」から「1.5℃目標」へアップグレードし、SBTiの承認を取得した。

 2020年2月には「キリングループ環境ビジョン2050」を策定し、2050年までにバリューチェーン全体のGHG排出量ネットゼロを掲げている。2020年11月にはRE100に加盟し、2040年までに使用電力の再エネ100%に取り組んでいる。

 今後は、来年までには国内ビール全工場への大規模太陽光発電設備の導入を視野に入れ、取り組みを加速していく。将来的には、キリングループの事業で用いる電力を全て再エネに置き換え、早期のRE100達成を目指す。

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