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水上太陽光でオフサイト型PPA、水鳥の生息に配慮

2021/10/06 21:38
工藤宗介=技術ライター
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百丁場池太陽光発電所の完成イメージ(Googleマップを基に作成)
百丁場池太陽光発電所の完成イメージ(Googleマップを基に作成)
(出所:UPDATER)
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 UPDATER(旧・みんな電力、10月1日付で社名変更)の100%子会社みんなパワー(東京都世田谷区)は9月30日、3カ所の水上太陽光発電所を10月から着工すると発表した。3カ所とも2022年2月に運転を開始する予定。農業用ため池に設置し、自社所有の発電所とする。

 いずれも発電所も、UPDATERを小売電気事業者ととしたオフサイト型コーポレートPPA(電力購入契約)のスキームとなる。同PPA事業は、環境省の「令和3年度 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(PPA活用など再エネ価格低減等を通じた地域の再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業)」の事業費支援を受けた。

 兵庫県稲美町の「百丁場池太陽光発電所」は、太陽光パネルの出力が727kW、連系出力が625kW。年間発電量は896MWhの見込み。発電電力は、アミタと花王に供給する。

 奈良県大和郡山市の「鉾立地太陽光発電所」は、太陽光パネルの出力が1160kW、連系出力が875kW。年間発電量は1384MWhの見込み。発電電力は、高砂熱学工業と花王に供給する。

 大和郡山市の「杉池太陽光発電所」は、太陽光パネル出力が853kW、連系出力は1015MWh。年間発電量は1015MWhの見込み。発電電力は、花王などに供給する。

 水上太陽光発電所は、フロート式架台に太陽光パネルを設置し、水面に浮かべるため、森林伐採や大規模な土地造成は不要。夏場は、水が冷却装置の役割を果たすことで発電効率低下を防ぐ。また、ため池の賃料を水利組合に支払うことで、ため池の維持管理費に貢献する。

 特に、百丁場池太陽光発電所では、水面積使用率を約30%に限定することで、水面への離着水に長い距離を必要とするカモ類やカイツブリ類への影響を最小限にする。ため池を生息地とする水鳥が安住できる環境づくりを目指し、太陽光パネル群をハスなどの植物群落の代替環境となるように設置し、随所に水中ステップやスロープを設けてパネルに飛び乗ることが難しい鳥類に配慮する。

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