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唐津市のバイオマス発電、輸入ペレット利用、シーメンス製設備

2021/10/08 22:16
工藤宗介=技術ライター
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唐津バイオマス発電所の完成予想図
唐津バイオマス発電所の完成予想図
(出所:東洋エンジニアリングと日鉄エンジニアリングによる共同企業体)
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 独Siemens Energyの日本法人であるシーメンス・エナジー(東京都品川区)は9月28日、東洋エンジニアリングと日鉄エンジニアリングによる共同企業体から、佐賀県唐津市に建設予定の「唐津バイオマス発電所」向けに、出力49.9MWの蒸気タービンと発電機、周辺機器の受注契約を締結したと発表した。

 同発電所の年間発電量は、一般家庭11万世帯分に相当する約35万MWhの見込み。燃料は、主に東南アジア産の木質ペレットと、インドネシア・マレーシア産のPKS(パームヤシ殻)を用いる。発電した電力は、九州電力送配電に売電する。固定価格買取制度(FIT)単価は24円/kWh。

 事業主体は、合同会社唐津バイオマスエナジーで、出資比率はレノバが35.0%、東邦ガスが34.0%、JA三井リースが16.0%、イノセントが15.0%(レノバは、完成日以降にJA三井リースが保有する持ち分を買い戻す権利を持ち、行使した場合は51.0%になる)。

 東洋エンジニアリングと日鉄エンジニアリングによる共同企業体は、発電設備一式の設計、機器資材調達、建設工事、試運転までのEPC(設計・調達・施工)サービス業務を一括請負した。発電開始は2024年12月の予定。

 また、シーメンス・エナジーは9月27日、テス・エンジニアリングから、熊本県錦町で建設予定の「TESS錦町木上西バイオマス発電所」向けに、出力1.99MWの蒸気タービンと発電機、周辺機器を受注したと発表した。

 同発電所の年間発電量は一般家庭約4300世帯分に相当する約1300万kWhを見込む。年間CO2削減量は約5700tを想定する。燃料には、地域の未利用間伐材(丸太、林地残材、バーク)などの木質チップを用いる。発電した電力は、九州電力送配電に売電する。事業主体は、テス・エンジニアリングの連結子会社である合同会社熊本錦グリーンパワー。発電開始は2023年7月の予定。

 シーメンス・エナジーでは、これまで累計700MW超のバイオマス発電向け蒸気タービンを受注している。また、同社にとって、2MW級の小型蒸気タービンの受注は初めてとなる。

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