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豊通、英港湾で脱炭素プロジェクト、再エネ水素で燃料電池駆動

2021/10/09 18:03
工藤宗介=技術ライター
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イミンガム港の位置
イミンガム港の位置
(出所:豊田通商)
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イミンガム港
イミンガム港
(出所:豊田通商)
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 豊田通商の英国現地法人Toyota Tsusho UK(豊田通商U.K)は、英国最大の貨物量を扱うイミンガム港(Immingham)において、9月から脱炭素化プロジェクト(名称:プロジェクトメイフラワー)を欧州企業3社と開始した。10月5日に発表した。

 同港における水素の製造・供給・利用について、技術的・経済的な実現可能性を検証し、将来の事業化に向けた計画の策定を目指す。具体的には、クレーンやフォークリフトなどディーセルや重油を動力源とする港湾荷役設備を、水素を燃料にした燃料電池駆動に転換することを前提に、水素の製造・輸送・貯蔵の可能性を検証する。

 豊田通商U.Kと、欧州ガス・電力事業最大手の独ユニパー(Uniper)、エネルギー事業大手の独シーメンス・エナジー(Siemens Energy UK&I)、同港を含む英国21の港を運営する英Associated British Ports(ABP)の4社によるコンソーシアムで推進する。

 英国政府の補助金事業「Clean Maritime Demonstration Competition」に採択された。9月から2022年3月まで実現可能性調査を実施、2022年以降に資金面の確保を含めた事業化検討を行い、2025年までに同港で使用する、再エネ由来のグリーン水素の製造(20MW)を含む商用化を目指す。

 豊田通商グループでは、2020年9月から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の調査事業として米国ロサンゼルス港における燃料電池の導入に向けた地産地消モデルの調査に取り組んでいる。港湾の脱炭素化のノウハウを最大限に活用しながら、港湾設備や水素充填などのインフラ整備や温室効果ガス削減量などを評価する予定。

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