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ENEOS、2000億円でJRE買収、再エネ保有1.2GWに

2021/10/14 10:50
工藤宗介=技術ライター
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JREが出資し、北九州市で稼働するメガソーラーと風力発電設備
JREが出資し、北九州市で稼働するメガソーラーと風力発電設備
(出所:日経BP)
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ENEOSの再エネ関連事業の将来イメージ
ENEOSの再エネ関連事業の将来イメージ
(出所:ENEOS)
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 ENEOSホールディングスは10月11日、同社の100%子会社であるENEOSを通じて、再生可能エネルギー発電事業者であるジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE、東京都港区)の全株式を取得すると発表した。株式取得価格は約2000億円で、実行は2022年1月下旬ごろを予定している。

 ENEOSは、JREの現株主であるジーエス・リニューアブル・ホールディングス合同会社から100%の株式を取得して子会社化する。なお、合同会社には、ゴールドマン・サックスの出資会社が75%、シンガポール政府投資公社(GIC)の投資会社が25%を出資している。

 JREは、2012年8月に設立され、電源開発から発電所の運転・メンテナンスまで一貫して行っている。運転中の再エネ設備の合計出力は約379MW、建設中を含めると約708MWを保有する(2021年9月時点、各案件への出資持分容量に応じた容量)。また、洋上風力発電についても、風況観測や建設計画策定などに着手するなど事業化を検討している。

 JREの株式取得により、ENEOSグループが国内外に所有する運転中・建設中の再エネ総発電容量は約1220MW(1.22GW)になる。今後、これまで培ってきたエネルギー事業者としての知見と、JREの事業開発能力を結集して、日本を代表する再エネ事業者を目指すとしている。

 大規模な再エネ電源の獲得により、販売メニューの多様化、自己託送制度を活用したオフサイト型PPA(電力購入契約)など、新たな小売メニューの開発が可能になる。将来的には、再エネ電源を、蓄電池やEV(電動自動車)を用いて最適制御するEMS(エネルギー管理システム)と組み合わせることで、顧客にCO2フリー電気を安定的・効率的に供給できる体制を構築する。また、ENEOSグループが推進する、CO2フリー水素サプライチェーン構築への貢献も期待される。

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