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タクマと日本製紙、「バイオマス発電+CCS」で大気中のCO2削減

2021/10/14 20:10
工藤宗介=技術ライター
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バイオマス発電所からのCO2分離・回収およびCCU・CCSのフロー
バイオマス発電所からのCO2分離・回収およびCCU・CCSのフロー
(出所:タクマ)
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勇払エネルギーセンター合同会社の木質バイオマス発電所完成予想図
勇払エネルギーセンター合同会社の木質バイオマス発電所完成予想図
(出所:タクマ)
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 タクマと日本製紙は、バイオマス発電とCCS(CO2分離・固定)を組み合わせたBECCS(Bioenergy with Carbon dioxide Capture and Storage)の実証に取り組む。バイオマス発電から排出されるCO2はカーボンニュートラル(炭素中立)のため、分離・固定するBECCSにより、大気中のCO2を減らすことが出来るとされている。

 両社は10月11日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「CCUS研究開発・実証関連事業/CCUS技術に関連する調査/CO2大量排出源からのCO2分離・回収、集約利用に関する技術調査事業」を受託したと発表した。

 日本製紙と双日の合弁事業である勇払エネルギーセンター合同会社の木質バイオマス発電所を対象に、タクマが持つ排ガス処理技術や排熱利用技術を活用して、省エネ型CO2分離回収技術および集約技術を検討する。また、事業化に向けた課題を調査する。

 同発電所は、北海道苫小牧市にある日本製紙・北海道工場勇払事業所の敷地の一部を使用したもので、出力は74.95MW、2023年1月に運転を開始する予定。タクマは、同発電所のバイオマス専焼発電設備を受注している。

 排ガスから分離回収したCO2の有効利用方法としては、コンクリート、メタンやメタノールなどの合成ガス、液化炭酸ガス(産業利用)、CO2地下貯蔵(BECCS)などを想定している。調査期間は、2023年2月まで。

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