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バイオリアクターによるメタン合成、東ガスなど研究

2021/10/14 22:06
工藤宗介=技術ライター
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バイオリアクターによるメタネーションのイメージ
バイオリアクターによるメタネーションのイメージ
(出所:東京ガス)
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 東京ガス、AI創薬のベンチャー企業SyntheticGestalt(東京都新宿区)、東京工業大学の3者は10月13日、バイオリアクターによるメタネーション(メタン合成)の技術実証に向けた産学共同研究を開始したと発表した。

 バイオリアクターは、発酵食品や醸造食品などの生産に活用されている技術。都市ガスを原料としたメタネーションにも活用可能だが、経済性を高めるにはメタン生成菌の反応速度の一層の向上が必要という。

 今回の共同研究は、技術実証に向けた基礎研究になる。SyntheticGestaltが持つAIを活用した酵素機能予測モデルによる高度探索技術や、東京工業大学地球生命研究所(ELSI)が持つメタン生成菌と酵素の培養条件の最適化技術などを活用して改良メタン生成菌の開発を目指す。従来比10倍の反応速度向上を目標とする。

 東京ガスは全体統括およびバイオリアクターの仕様検討、SyntheticGestaltはメタン生成菌を機能向上させる酵素の探求、東京工業大学がメタン生成菌の選定および培養条件の最適化、機能検証を担当する。

 東京ガスでは、今回基礎研究を開始するバイオリアクターのほか、ハイブリッドサバティエやPEMCO2還元など、複数の革新的メタネーション技術を開発していく計画。将来の社会実装も視野に、2020年代後半の技術実証開始を目指す。

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