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シン・エナジー、仙北市で小水力発電所を竣工

2021/10/18 23:05
工藤宗介=技術ライター
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鶴の湯水力発電所の横軸フランシス水車と発電機
鶴の湯水力発電所の横軸フランシス水車と発電機
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鶴の湯水力発電所の取水口
鶴の湯水力発電所の取水口
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鶴の湯水力発電所の建屋
鶴の湯水力発電所の建屋
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小野草水力発電所の取水口と沈砂池
小野草水力発電所の取水口と沈砂池
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小野草水力発電所の建屋と放水口
小野草水力発電所の建屋と放水口
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事業スキーム
事業スキーム
(出所:シン・エナジー)
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 シン・エナジー(神戸市)は、秋田県仙北市で小水力発電所「鶴の湯水力発電所」と「小野草水力発電所」を建設し、10月14日に竣工式を開催した。市内を流れる未利用の地域水資源を有効活用したもので、地域に根差した発電所運営を行っていく。

 両発電所とも、チェコ・マーベル製の横軸フランシス水車および発電機を採用し、取水方式は流れ込み式/水路式のチロリアン取水方式を用いた。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)に基づき東北電力ネットワークに売電する。

 鶴の湯水力発電所は、雄物川水系先達川を利用したもので、使用水量は最大出力時1.05m3/s、有効落差は同23.48m。最大出力は199kW、年間発電量は約490世帯分に相当する1591MWhの見込み。売電単価は34円/kWh。

 小野草水力発電所は、雄物川水系小野草沢を利用したもので、使用水量は最大出力時0.60m3/s、有効落差は同62.85m。最大出力は325kW、年間発電量は約610世帯分に相当する1994MWhの見込み。売電単価は29円/kWh。

 事業主体は、シン・エナジーや地元企業などが出資し、三井住友ファイナンス&リースが融資する「仙北水力発電」。運営は地域主体で意思決定を行い、工事などは地元企業を最大限活用する。収益の一部は地域振興基金として還元し、地域課題の解決や田沢湖固有種であったクニマスの復活事業などに充てる計画。

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