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雲の動き・厚さをAI解析、日射量をピンポイント予測

afterFITと日本大学が共同研究

2021/10/27 17:24
工藤宗介=技術ライター
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雲カメラ
雲カメラ
(出所:afterFIT)
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 afterFIT(東京都港区)は10月25日、日本大学と共同で「気象観測でのビッグデータに新たなデータソースの探索を加えた気象予測の研究」を10月1日から開始したと発表した。太陽光発電所の所在地の日射量を5~30分単位ごとにピンポイントで予測し、発電量予測の精度向上を目指す。

 太陽光発電の発電量は、毎時毎分の天候、特に日射量に大きく左右されるため、安定的に活用するには日射量を正確に予測する必要がある。一方、気象庁の日射量データ観測所は全国50カ所程度しかなく、近隣地点のデータを用いた推定で算出するしかなかった。今回の共同研究では、より正確な日射量予測の実現を目指す。

 「雲カメラ」によって雲の動きや厚さをとらえた画像データに、気象衛星や地上データによる気象ビッグデータを組み合わせ、同化(数値モデルに実際の観測値を入力し、それぞれに生じる誤差を確率分布で表現することで許容し、より真値に近い結果を推定すること)の方式を研究する。

 現在、日大生産工学部の校舎屋上に雲カメラを設置して精度を検証している。この後、雲カメラを発電所に設置して四季を通じた1年間のデータを取得する。実用化は2023年ごろを見込んでおり、発電所のデューデリジェンスや電力の需給管理といった分野で役立てていくとしている。

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