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越谷市の物流施設に「BCP機能付きPPA太陽光」、KICが導入

2021/11/01 00:08
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
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「KIC越谷ディストリビューションセンター(DC)」
「KIC越谷ディストリビューションセンター(DC)」
(出所:日本アジア投資)
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「KIC春日部DC」
「KIC春日部DC」
(出所:日本アジア投資)
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 KICアセット・マネジメント(東京都千代田区)は10月29日、埼玉県越谷市で建設していた物流施設「KIC越谷ディストリビューションセンター(DC)」を竣工した。

 出力180kWの屋根上太陽光発電設備と24kWの蓄電池を設置して自家消費し、電力需要の約6割を賄う。災害時には7kW分の太陽光発電システムを自立運転しつつ、蓄電池から事務所の照明や非常用コンセントなどに電力を供給する。2021年1月までには、これらの発電設備を設置し、運用を開始する予定。

 KICアセット・マネジメントは、KICホールディングス(東京都千代田区)の子会社で、KICグループは、関東地方を中心に物流不動産の開発から賃貸サポート、資産運用を手掛けている。日本アジア投資の物流施設投資事業におけるパートナーとして、連携している。

 KIC越谷DCは、鉄骨造の地上4階、延床面積約1万1224m2で、国道16号線内に位置し、東北自動車道「浦和IC」から約6 km、東武スカイツリーライン「大袋」駅から徒歩約10分に立地している。

 屋根上の太陽光発電システムは、スマートソーラー(東京都中央区)が構築し、オンサイト型PPA(電力購入契約)モデルにより、運営する。発電設備は第三者所有とし、需要家は初期投資と保守管理コストを負担せずに太陽光電力サービス料金を支払う形になる。サービス料金は、通常の電力料金より1円/kWh安くなる設定という。

 蓄電池システムは、平常時はピークカットなど経済性を高めるパターンで充放電を行うが、台風の接近時など地域の災害リスクが高くなった場合は、停電に備えて充電量を増やすなど、BCP(事業継続計画)に配慮した運用に切り替えるという。

 系統が停電した場合、自立運転モードに自動的に切り替わり、事務所の照明やパソコン、テレビ用のコンセントなど、BCPに必要な電源に絞って電力を供給する。

 KICアセット・マネジメントは、「KIC越谷DC」のほか、埼玉県春日部市に今年2月に「KIC春日部DC」を竣工済みで、すでに屋根上太陽光を設置している。また、埼玉県日高市に2022年4月、神奈川県厚木市に2022年9月に物流施設を竣工予定となっている。

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