九電みらいエナジー(福岡市中央区)は11月1日、佐賀県唐津市において、出力27.2MWの陸上風力発電所「唐津・鎮西ウィンドファーム」が竣工したと発表した。
11月2日に営業運転を開始する。
東松浦半島に立地し、同社では3カ所目の風力発電所の稼働となる。現時点では、佐賀県内で最大規模の陸上の風力発電所となる。
単機の出力が3.4MWという大型の風車8基で構成している。これは、九電グループが運営している風力の中で、最も大きな風車としている(関連ニュース:施工時の様子)。
風車は、スペインのシーメンス・ガメサ・リニューアブル・エナジー製で、高さは133.5m、ブレード(羽根)長は53m、ブレード径は108mである。
この機種は、発電機に加えてパワーコンディショナー(PCS)の機能も内蔵している。
EPC(設計・調達・施工)サービスは、九電グループの発電所の建設会社である、西日本プラント工業(福岡市中央区)が担当した。
稼働後の年間発電量は、一般家庭約1万7000世帯分の消費電力に相当する、約5200万kWhを見込んでいる。