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損保ジャパン、被災パネルのリユース・リサイクルを促す新サービス

2021/11/03 00:29
工藤宗介=技術ライター
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被災した太陽光パネルのリユース、リサイクルを促す
被災した太陽光パネルのリユース、リサイクルを促す
(出所:日経BP、写真はイメージ)
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 損害保険ジャパンとSOMPOリスクマネジメントは、自然災害で被害を受けた太陽光パネルの保険金支払い時に、リユース(再使用)・リサイクル(素材の再利用)できる業者を紹介し、廃棄パネルを有効活用するための取り組みを開始した。11月1日に発表した。

 近年多発する台風などの自然災害により、太陽光パネルが被害を受ける頻度が高まっている。損保ジャパンによると、年間約10~20件程度のメガソーラー(大規模太陽光発電所)が被災し、2020年には2808tの太陽光パネルが廃棄されていると推計される。2030年代には最大で年間約80万tに達する見込み。

 一方、国内で製造・使用される太陽光パネルは、リユースできるにも関わらず多くが産業廃棄として処理されている。これは、リユースや流通の可能性を判断できる事業者がいないため、再販市場が広がっていないことに起因するという。

 これらの課題解決に向けて損保ジャパンは、SONPOリスクが持つ専門的な知見から太陽光パネルの損傷の程度・規模に応じてリユース・リサイクルの可能性を判断し、提携業者を紹介するサービスと、リユース・リサイクルの活用を推奨する新特約を用意した。10月から販売を開始した。

 リユースが可能になった場合、破棄処理費用が削減されたり、さらに買取金額が発生したりするため、保険契約の継続時における保険料への影響が緩和され、顧客がメリットを受けられる可能性があるという。

 買取が成功した場合、損保ジャパンからSONPOリスクへ手数料を支払うが、顧客側には金銭的な負担は発生しない。リユースされた太陽光パネルは、アフリカなど配電網が発達していない地域での使用も検討しており、クリーンエネルギーの普及推進につながるとしている。

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