東北電力は11月2日、三重県津市のメガソーラー(大規模太陽光発電事業)「津波瀬太陽光発電事業」に出資参画したと発表した。同社が東北6県および新潟県以外の地域で再生可能エネルギー事業に参画するのは初めて。出資額および出資比率は非公表。
同事業は、約76万m2の敷地面積に太陽光パネル約1万枚を設置する計画。太陽光パネルの出力は51MW、連系出力は35MWで、一般家庭約2万世帯以上に相当する電力を発電する。2020年度から建設が進められており、2023年3月に営業運転を開始する予定。
太陽光パネルは中国ジンコソーラー製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)に基づき中部電力ミライズに売電する。
事業主体は「合同会社サクシード津波瀬」で、仏トタルエナジーズ、鈴鹿、東北電力が参画する。EPC(設計・調達・施工)サービスは日揮、稼働後のアセットマネジメントおよびO&M(運営・保守)サービスは鈴鹿グループが担当する。
東北電力は、風力発電を主軸とした再エネ全般について、東北6県および新潟県を中心に200万kW(2GW)の開発を目指している。早期の目標達成に向けて、引き続き再エネ事業に積極的に取り組んでいくとしている。